ピエール・エルメに褒められた。


「WWD」(9/14,21合併号)を読んでいたら、最近のギャルブームについての特集が組まれていて、その中に、「30代でも、40代でも、自分がギャルだと思っていれば、みんなギャル」(「ハピーナッツ」編集長)というコメントがあって、なんか、サミュエル・ウルマンの『青春 YOUTH』という詩を思い出しました。
企業の偉い人とかが、よく好きな詩としてあげる「青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ」という例のアレですが。この詩の「青春」、「若さ」という語句のところを全部、「ギャル」に置き換えれば、そのままover 20のギャルたちの座右の詩になりそうです。


そういえば、この『青春』という詩は、僕の高校の校長が好きで、学校の廊下に額に入れて飾ってあって、朝礼で生徒に読み聞かせたりしてたんですが、みんな「青春」真っ盛りでしたから、そんなこと、今言われても……と、当惑気味でした(笑)。
まだ飾ってあるのかな?


全然、話は変わりますが、11日にピエール・エルメのプレス向けの新作発表会というのがニューオータニであって、僕も関係者に招待してもらって行ってきました。
ご本人も来日されてて、少し立ち話をしたんですが、実は以前に「日経トレンディネット」で書いていたエルメについての記事 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20080130/1006600/ を広報の人が事前に一部翻訳していて、


「お前は俺のお菓子のことがよく分かってる!」(意訳)


と褒められました(笑)。vousと言ってたので、「お前」じゃないでしょうけど、まぁ、雰囲気的にはそんな感じです。甘党冥利に尽きるというか、光栄なことです。
谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』の羊羹の件を引用して、エルメのマカロンについて書いたのですが、彼は実は谷崎のファンだそうで、『陰翳礼讃』も読んでいて、どうもその辺がお気に召したみたいです。


ムッシュー・エルメは、世界一のパティシエになるというのは、こういうことなのかと、非常にリアリティのある体型で(笑)、糖尿病とかになったらどうするんだろうと、つい、余計な心配をしてしまいました。
恰幅が良いだけじゃなくて、さすがに堂々としてましたね。
2、3日、ちょっと体調を崩してたのですが、試食でたくさんマカロンとか、焼き菓子とか食べてたら、元気になりました。
さすがにどれも、おいしかったです。