2010-01-01から1年間の記事一覧

「世界観」と「世界感」

『かたちだけの愛』の刊行記念サイン会には、たくさんの方にお越しいただき、ありがとうございました! 既に読了された方からの感想も、続々と届いておりまして、うれしい限りです。 僕の小説は、テーマには連続性がありますが、作風は一作ごとにかなり違い…

『かたちだけの愛』刊行記念サイン会のお知らせ

いよいよ、『かたちだけの愛』(中央公論新社)の刊行も迫ってきました。かたちだけの愛作者: 平野啓一郎出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/12/10メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 1,535回この商品を含むブログ (22件) を見る で、今回は、池…

新作長篇小説『かたちだけの愛』は、12月10日刊行です!

早いものでもう師走です。 今年は、ショパン生誕200年、三島由紀夫没後40年ということで、敬愛する二人の芸術家に関する仕事に多く携わりましたが、もちろん、本業をおろそかにしていたわけではありません。 その成果が、12月10日に刊行される『かたちだけの…

絵画とグラフィック・アートの違い

どうも、ご無沙汰してます。 最近、「ツイッターばかりやってないで、たまには、ブログも更新して下さい!」と色んな人に言われます。すみません。。。 あまりに久しぶりなので、何を書こうかと考えていたのですが、丁度、コンセプター・坂井直樹さんが、僕…

イヴェントの情報

ショパン関連のイヴェントの情報です。 『葬送』第二部冒頭のショパンのコンサート・シーンは、あの小説の読みどころの一つで、それを再現したCDを先日発表したところですが、もうお楽しみいただけましたでしょうか? ショパン:伝説のラスト・コンサートア…

時々思い出すこと

今年はショパン生誕200周年というわけで、年明けからあちこちで色んなことに関わっていますが、『葬送』というと、今でも思い出すことがあります。 まだ文庫本が出る前でしたから、多分7年前くらいのことです。 とある女性から手紙をもらったのですが、その…

安全保障の脱軍事化

一昨日、『真相報道 バンキシャ!』に出演した際にも言ったことですが、日本の首相は間接的ながら日本の有権者が選んでいる以上、内政に関しては、基本的には多数の「支持」を期待しつつ政策を進めていけるはずです。公約に従っている限りは。 しかし、外交…

『ショパン 伝説のラスト・コンサート in Paris』発売!

ご好評戴いてますショパンのベスト盤『葬送 平野啓一郎が選ぶ“ショパンの真骨頂”』に続く第2弾CD『ショパン 伝説のラスト・コンサート in Paris』が発売されました。 ショパン:伝説のラスト・コンサートアーティスト: オムニバス(クラシック)出版社/メーカー…

ベルリン〜パリ

ご無沙汰しています。 去年は珍しく、なかなか良いペースでブログを更新していたのですが、ツイッターを始めてからというもの、あっちの方が楽で、その分こっちが滞ってしまいました。 前にもちょっと書きましたが、ツイッターは、140字以内の短いブログで、…

プロジェクトD&C

以前からブログでもお話ししていたプロジェクトD&Cが、いよいよ完成しましたのでご報告します。 まず、プロジェクトD。 東京都現代美術館で開催中の「サイバーアーツジャパン─アルスエレクトロニカの30年」http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/cyberart…

GIVE ONE

前回のエントリーでお名前を出したマイクロソフトの龍治玲奈さんから、GIVE ONEという彼女が関わっているプロジェクトを紹介してもらいました。 http://www.giveone.net/cp/pg/TopPage.aspx これは、個人向けの寄付サイトで、使い方は、ショッピング・サイト…

ITを活用した所得の再分配システム

先週出演した「クローズアップ現代“助けて”と言えない〜共鳴する30代〜」は、反響の大きかった去年の番組の続編でした。 今の30代についての僕の考えや思いは、前回のコメントと、それを補足したブログ http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/20091011/12…

そもそも新聞とは?

深夜にツイッターで、「米Amazon、電子書籍端末「Kindle」で著者の印税率を70%に引き上げ発表、Appleタブレット対策か?」http://hon.jp/news/1.0/0/1404/ との情報をキャッチし、目が点になりました。 アップルのタブレットとの駆け引きで、多少は上げてく…

謹賀新年

寒いお正月になりましたね。 子供の頃は、風邪を引くということに対して、まったく無頓着だったのですが、仕事をするようになってからは、本当に用心深くなりました。というわけで、なんとか元気に年を越しました。年末はギリギリまで、読売新聞の夕刊に連載…