「新s あらたにす」

朝日と日経、読売の三紙を、ネット上で読み比べることができるという「あらたにす」なるサイトが立ち上がっています。google newsなどに刺激を受けた動きでしょうが、試みとしては面白いと思いました。
ただ、ちょっと見にくいですけど。

「3社論説トップ鼎談」という企画の中で、日経の岡部氏は、去年の新聞協会主催のシンポジウム(「ネット時代の新聞」)で、僕が「新聞に社説や解説もいらない」と発言したと紹介してますけど、ちょっと違っていて、現状として、新聞各社のサイトやgoogle newsなどで個別の記事を読んでいる人たちは、社説を読まなくなっているんじゃないか、また今後読まなくなるんじゃないか、という指摘をしただけです。
あと、「スクープはいらない」というのも誤解で、確かに、ネットで個人から発信される情報は、取材という意味で限界がありますから、スクープは重要だと思いますけど、僕やgoogleの村上さんが言っていたのは、明日まで待っていればどうせ分かるような皇室の「ご懐妊報道」なんかを、他紙に先駆けて、フライングまでしてスクープとして取り上げる必要があるのかという話です。


ネットといっても、基本的には、新聞のような一次メディアがあってこそですから、そういう意味では、新聞の存在意義は変わらないと思います。ただ、アプローチを工夫する必要はあるでしょうが。