「『探偵物語』の松田優作」 by パウル・クレー


『ドーン』は、おかげさまで、現在3刷目です。
これまで僕の本を読んでくださってた方だけでなく、初めて手に取った方、あるいは『日蝕』で挫折して以来(!)という方にまで、着実に広がっていっていることがうれしいです。
どうも、ありがとうございます! 


日曜日、月曜日と、2社から続けて仕事場での取材の依頼があったので、前日の土曜日に軽く部屋の片づけを始めたのですが、うっかり、本やCDの暗黒地帯に手をつけてしまったために、収拾のつかない大変なことになって、丸一日を費やして掃除を終えたときには、地獄の荒行をやりとげた坊さんみたいな感じになってました。。。


僕は大体、一作小説を書き上げると、大掃除をして資料関係を箱詰めにしてから、次の仕事に取りかかるのですが、『ドーン』の脱稿から『かたちだけの愛』の連載開始まではとにかく忙しくて、それもままならなかったので、丁度いい機会でした。
部屋がスッキリすると、仕事をする気分も全然違います。


片づけているうちに、色んなものが出てきました。
そのうちのひとつがこれです。↓


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今、横須賀で展覧会をやってますが、パウル・クレーが、『探偵物語』の故松田優作さんをモデルに描いた肖像画です。。。ウソです(笑)
原題は、「Frau R. auf Reisen im Suden」となっていて、「南国旅行中のR夫人」とか、そんな感じでしょうか。
帽子を被った女性です。


数年前にベルリンの美術館で見つけて、うわっ、松田優作そっくりやなぁ、とか思って、ネタにしようと絵はがきを買ったのですが、帰国してみると、別にあんまり面白くないような気がして、ほったらかしてました。
一人旅での孤独な興奮なんて、そんなものです。
でも、久しぶりに見たらやっぱりちょっと面白いような……(笑)。