連休の最後は雨

GWは、例年の如く、特に何もないまま過ぎ去っていきました。
元々、仕事がら、祝日というのにあまり意味がないのですが、ただこの間、印刷所が閉まってしまうために、GW前の月は、締め切りがいつもより10日くらい早いんです。それで、「新潮」6月号の「決壊」は、ちょっと短めになっています。その分、7月号では長く書きたいと思って、連休中はせっせと仕事をしていたのですが。

そういえば、この前、「フランドル」という映画のヴィデオが配給会社から送られてきて、これがまた、なかなかよかったので、推薦のコメントを書いたのですが、4月27日の東京新聞の夕刊に掲載された広告を見ると、……ん??? コメントの上になぜか‘平野啓一郎さん「フォトグラファー」’と書かれていました。
同じ内容の広告で朝日に載ったものはちゃんと「作家」という肩書きになっていたのですが。
なんでこんな脱力系のミスが起こるのか、分かりませんが、多分、デザイナーがダミーで作ったものを差し替える時に、仮に入れておいた「フォトグラファー」という文字が残ってしまったんでしょう。

それにしても、宣伝担当者や校閲など、印刷されるまでにはけっこう色んな人が携わっているはずなんですけど、誰も「あれ、平野啓一郎って、作家じゃないの?」と気づかなかったというところか、かなり微妙というか。失礼な話ですが。

今朝は、フジテレビの「ボクらの時代」という番組のOAがありました。鼎談形式の新番組で、僕は今週と来週との二回に亘って、瀬戸内寂聴さんと、美輪明宏さんというスゴイ組み合わせの二人と出演しているのですが、普段小説を雑誌に掲載したところで、何の反応もない色んな友人、知人から、「見たよ!」というメールや電話をたくさんもらいました(笑)。
僕は、まぁ、お二人の話を笑いながら楽しんで聞いてたという感じなのですが、そのお二人の話がかなり面白かったので、見逃した方は、来週、早起きしてチェックしてみてください。