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マイケル・ジャクソンの訃報


マイケル・ジャクソンは大好きだったので、悲しいです。
僕が初めて買った「大人の音楽」のアルバムは、『スリラー』でした。
しかも、レコードではなく、カセットテープ。
小学二年の時です。


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八歳年上の姉とよく一緒に「ベストヒットUSA」を見ていたのですが、『スリラー』のPVが放送されたときには、心底ビックリしました。世の中にこんなにすごい人間がいるのかと思いましたし、とにかく、かっこよかったです。
それで、テープを買ってもらって、学校から帰ると毎日ラジカセで聴いて、「スリラー」の歌詞を姉にカタカナで書いてもらって、1番だけは歌えるようになってました。
この子、おかしいんじゃないかというくらい、死ぬほど聴きました。


中学生になって、ハードロックとかを聴くようになって、実は「BEAT IT」のソロはエディ・ヴァン・ヘイレンが弾いていたと知って、またしばらくハマりました。


大学生になってジャズが好きになって、マイルスが「HUMAN NATURE」をカヴァーしているのを知って、CDで買い直しました。その後、自分の中でヘンなディスコ・ブームみたいなのがあって、ジョージ・デュークとかクィンシー・ジョーンズとかをよく聴いてた時期にも、クィンシーの音楽として改めてまた聴きました。


僕が音楽が好きになった原点のアルバムで、今でも大好きです。


マイルス・デイヴィスとは誰か』の中の「マイケル・ジャクソン&クインシー・ジョーンズ」の項でも書きましたが、81〜2年に、マイルスのカムバックと、ウィントン・マルサリスのデビュー、それにクインシーがマイケルと一緒に大成功を収めたという三つの出来事が重なったのは、ブラック・ミュージックの歴史の中で、ものすごく大きな意味を持っていたと思います。


色々な思いが過ぎりますけど、マイク・タイソンとか、マイケル・ジャクソンとか、20世紀の最後の四半世紀には、ものすごい逆境から途轍もない成功を収めて、巨万の富と名声を手にし、しかも破産寸前にまで追いつめられていくような黒人がアメリカに登場しますけど、それは、何なのかなといつも考えてしまいます。
目に見える風景でも、遠くで何かよく分からないものが見えているときには、あれは何だろう?とぼんやり眺めてしまいますけど、時間の中の風景で、彼らの存在は、いつも何か遠くの不思議な出来事のように僕には見えてました。


成功とともに、悪い人間も集まってくるんでしょうけど、それだけではなく、どう見ても、ある時期以降のマイケルの報道のされ方は酷かったです。どっかの醜いジャーナリストが、何年か前に、見るも無惨なドキュメンタリー番組を作ったりしてましたが、思い出すと、今でもムカムカします。


新作の『ドーン』でも、実は2箇所ほどマイケル・ジャクソンに関連する部分があります。
一箇所は、設定的な重要な部分で、分かる人には分かるかなという感じです。もう一箇所はすぐに分かるようなエピソード的な部分です。
そういうこともあって、余計に色んなことを考えさせられた訃報でした。