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「決壊」、今度こそ完成!

やっと、脱稿しました。既にゲラも見直して、あとは校了を待つばかりです。
この小説は、とにかく、出来るだけ早く単行本化すべきだと思ってまして、もう、そのための作業に入っています。分量的に二巻本になるでしょう。
連載を読んでくださった方も、そうじゃない方も、刊行の暁には、是非、手に取ってみてください!
その前に、来月号の「新潮」の最終回がありますが。


よく、小説を書き終わった時の気分はどうですかと尋ねられるのですが、作品によりますね、それは。
『葬送』の中でも書いたことですが、大作の場合、大体、完成した時の喜びを「前借り」しながら書いてますので(書き上げたら、どんなにうれしいことかという妄想をバネに!)、いよいよ書き終わった時には、肝心の喜びも、大分、目減りしてます。


あと、どこが終わりなのか、曖昧というのもありますね。
書き終わって原稿を送っても、まだゲラの見直しがあると思ってますし、雑誌連載が終わっても、単行本化の際の手直しがあるとか考えてしまうと、「ヤッタ〜! 終わった〜!」という瞬間がいつなのか、なんか、よく分かりません。単行本の校了時が、多分、そうなのだと思いますが、それまでにあまりに何度も、「一旦終了」を繰り返しているので、感動もぼやけがちです。


その代わり、あとからゆっくり、ズドーンと来ますね、僕の場合。「高瀬川」や「『フェカンにて』」にも書きましたが、『葬送』を書き上げたあとは、心底、それがこたえて、苦労しました。


今回は、内容も内容ですから、特にそうですかね。書いている間も、あまりに多くのことを感じ、考えたのですが、終わってからも、改めて色んな思いが去来しています。


全然、話は違うのですが、東芝の次世代DVD撤退の話、僕も様子見だったので、規格の一本化は歓迎しますけど、何年もこのプロジェクトに関わってきた技術者の人たちなんかは、気の毒ですね。お察しします。