「オッパッピー!」(「タポンテュー」ではない)

 このところ、使い捨て的な「キャラクターもの」のピン芸人が、雨後の竹の子のように続々と登場してきていて、かなり食傷気味だったので、小島よしおを最初に見た時にも、「またか。」とひじょーに冷ややかだったんですが、不覚にも段々面白くなってきて、終いには爆笑してしまいました。
 僕は、江頭2:50とか好きなんで、あの芸風を受け容れる下地はあったと思いますが(とはいえ、エガちゃんの方が、やっぱり何倍もスゴイと思いますけど)。
 
 で、「新潮」の連載原稿も書き終えたことだし、Youtubeに投稿されている小島よしおの動画を一気に全部見たのですが、ひとしきり笑って、お陰でもう、すっかり飽きてしまいました。
 Youtubeは確かに、テレビしかなかった時代よりも遥かに迅速にひとりの芸人を有名にしますけど、同じくらい早く、消費し尽くさせてしまいますね。
 テレビしかない時代だったら、小島よしおの今のネタを10回見るためには、数ヶ月くらいかかったと思いますけど、今なら1時間も必要ありません。で、僕みたいに、既に飽きちゃってる人もいます。同じネタを色んな番組でやってても、すぐにバレてしまいますし。
 
 そういう意味では、芸人も、いいようで、なかなか大変な時代だなぁというか、一発芸的なピン芸人が、一年も経ったら影も形もなくなっているというのがよく分かる気がします。
 逆に、吉本新喜劇みたいに、十年一日の如く、同じギャグを言い続けて、やっぱり観客も笑ってしまうというのは、スゴイことだと思いますけど。

 そういえば、小島よしおが急に変身して「うぇ〜」とか言い出すところ、なんか、『マスク』のジム・キャリーみたいに見えます。