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続『ロッキー』

『ロッキー』シリーズは、『4』の米ソ決戦という設定から、『5』の町の喧嘩という落差がスゴイですね。
僕は、『5』は初めて見たんですけど、そのショボさ加減、イタさ加減を含めて、ヘンに興味深かったです。
一般の鑑賞者は(僕も含めて)、ロッキーみたいな不幸な境遇の人間が、ボクシングというれっきとした「スポーツ」に人生を託して、必死で努力し、声援を浴びる姿にブルジョワ的に感動するんでしょうが、当の本人は、別にストリート・ファイトであろうと、「強い」と誉めてもらえるなら十分うれしい、という、なかなか鋭いアイロニーを醸し出していて、しかも、制作者自身は、アイロニーどころか、多分、まったく天然でやってるというところに、なんというか、考えさせられるものがある気がします。二重のアイロニーというべきか。
端的に言って、僕は格闘技を見るのは大好きですけど、町で殴り合いの喧嘩をしている人を見ると、バカだな、としか思いません。それが、同じだというところが、このシリーズ5作目の面白さですかね。

ランボー』シリーズも、第1作目はベトナム帰還兵の鬱屈というような社会派のテーマを扱っていたのですが、第3作目では、一人でアフガニスタンに乗り込んで大暴れという、アホみたいな話になっていて、スタローンの暴力観はブッシュ政権で如実に表れたアメリカ社会のマッチョな側面を考える上で、示唆的だなと感じます。


それはそうと、リアルな格闘技の話ですが、ミルコはUFCでKOされましたね。
相変わらずの負けキャラというか、昔のアンディ・フグみたいに、「今一歩のところで負け→またがんばる」というリアル・ロッキー的な、日本人にはたまらないキャラがすっかり定着してしまった感じです。
UFCは、四角いリングと違って、相手の逃げるスペースが広いから、ミルコみたいにじわじわ追いつめてカウンター狙いというタイプにはキツいんじゃないですかね。もともと、スタミナがあんまりないから、追ってる間に疲れちゃうし、ハイを出すタイミングも難しそうです。
PRIDE勢は、アウェイで苦戦してますね。。。