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マイケル・ブレッカー逝去

マイケル・ブレッカーが亡くなりましたね。
去年辺りから、かなり状態が悪いというニュースが伝わってきていたので、驚きは少なかったのですが、本当に残念です。
JBと違って、マイケル・ブレッカーは、ソロのライヴでも、フェスティヴァルでも、脂ののりきった頃の演奏を何度も生で聴いています。僕が大学生くらいになって、本当にジャズやフュージョンといった音楽を聴くようになった頃に、現役バリバリで、燦然と輝いていたサックス・プレイヤーが彼でした。
当時、テナーを吹いてた大学生なんかは、挙ってブレッカーのソロをコピーしてましたし、僕も「JAZZ LIFE」の楽譜を見て、ギターでコピーしようとしたりしてました。
それは、彼が抜群にウマかったからなんですが、更に言えば、ジャズでもロックでも、とにかく、「何を吹かせても」抜群にウマくて、カッコよかったからでしょう。そして、「ウマすぎる」人の宿命ですが、そのことがいつも、彼の評価を不安定にしていたと思います。

間違いなく、彼の存在はジャズの歴史に残るでしょうけど、ロリンズやコルトレーンウェイン・ショーターといった人たちのような記憶のされ方ではないでしょうね。
好みもあると思いますが、僕は今、彼の代表作って何だっただろうと考えてみて、オーセンティックな4ビートに取り組み始めて、グラミーの常連になったソロ・アルバムよりも、圧倒的にセッション・ワークの方が印象に残ってます。作曲家という意味では、ブレッカー・ブラザーズでランディが書いている曲の方が好きです。

そうしてみると、僕は『高瀬川』の中でもちょっと登場させましたが、マッコイ・タイナーの『INFINITY』でのブレッカーが、コルトレーンとの関係という意味でも、一番思い入れが深いかな、という気がします。あと、ジャコがらみのアルバムも好きですけど。
ブレッカー・ブラザーズでは、「SOME SKUNK FUNK」も入ってますし、まぁ、何だかんだで『HEAVY METAL BE-BOP』なんじゃないかと個人的には思います。音楽的に洗練されているわけではないですし、マイケルの演奏だけ聴くなら、もっといいアルバムは幾らでもありますけど、勢いがあるし、微妙にダサい、スクウェアな感じが(テリー・ボジオのタイコの存在感が良くも悪くも大ですが)、「フュージョン」より、もうちょっと「クロスオーヴァー」みたいな音になってて、ジャズ史的に見れば面白い気がします。ザッパ・バンドのテイストをちょっと引きずってるのかな。
今、生活の中でよくかけたくなるアルバムじゃないですけどね。

どうでも良いことですが、マイケル・ブレッカーをよく聴いていた頃、僕は「ER」というドラマにもハマッていて、グリーン先生を見ると、いつも彼を思い出してました。。。