『空白を満たしなさい』目次&イヴェントのお知らせ

ほぼ一年間書かなかったブログを、この三日間で二回も書いてます! 放置期間にも、根気強く僕のブログをのぞきに来て下さってた方は、これがいかに驚異的なことか、よくおわかりでしょう(笑)。 大きな執筆の仕事が一段落して、少し時間が出来たからなので…

『空白を満たしなさい』、刊行!

こんにちは。 一年にも及ぶ長い休眠期間(?)を経て、久しぶりの更新です。 これを機に、はてなダイアリーから、はてなブログに移行しました。 最近は、公式ホームページ http://k-hirano.com のみならず、ツイッター @hiranok やらフェイスブックやら、ネ…

ワルシャワ訪問記

10月にポーランドのワルシャワ大学で講演してきました。 ポーランドは、非常に「親日的」と言われている国で、そのそもそものきっかけは、やっぱり日露戦争なんだそうです。トルコに関しても、よくそういうことが言われますね。まぁ、ショパンの時代から、ず…

『空白を満たしなさい』第1〜3話、無料公開!

先日お伝えした通り、いよいよ、新作小説『空白を満たしなさい』の連載が開始されましたが、この度、『モーニング』公式サイトにて、第1話〜3話までが無料公開されることとなりました。 雑誌を手に取りそこなった方は、是非こちらをご覧下さい。 http://morn…

『空白を満たしなさい』

お久しぶりです。 ずっとブログの更新が滞ってました。 いよいよ、新作の長篇小説の連載が始まりました! 媒体は、『モーニング』。――そう、あの漫画雑誌の『モーニング』です。もちろん、僕が書くのは小説です。 第1回目の掲載は、No.40 (9.15号/9月1日売…

希望を抱いて

震災から10日が経ちました。 たくさんの方が亡くなられ、今も多くの方が避難生活を余儀なくされています。 映像を目にし、情報を知る度に、痛切な思いに駆られます。 原発はまだ、予断を許さない状況ですが、それでも少しずつ、復興の兆しも見えてきました。…

身体と道具

人間の体と道具との関係について、メモがてら、書いておきます。 『かたちだけの愛』では、義足が大きなテーマになっていますが、義足は果たして、道具なのか、身体なのかということを、最初はやはり考えました。 道具というのは、基本的には一義的なもので…

恋愛と親子愛

気がつけば、もう2月。そして、今年に入って最初のブログの更新です。 『かたちだけの愛』は、お陰様で、たくさんの方に読んでいただき、色々な感想を聞かせていただいてます。 ありがとうございます! 初めての長篇恋愛小説、という謳い文句ですが、作品の…

「世界観」と「世界感」

『かたちだけの愛』の刊行記念サイン会には、たくさんの方にお越しいただき、ありがとうございました! 既に読了された方からの感想も、続々と届いておりまして、うれしい限りです。 僕の小説は、テーマには連続性がありますが、作風は一作ごとにかなり違い…

『かたちだけの愛』刊行記念サイン会のお知らせ

いよいよ、『かたちだけの愛』(中央公論新社)の刊行も迫ってきました。かたちだけの愛作者: 平野啓一郎出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/12/10メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 1,535回この商品を含むブログ (22件) を見る で、今回は、池…

新作長篇小説『かたちだけの愛』は、12月10日刊行です!

早いものでもう師走です。 今年は、ショパン生誕200年、三島由紀夫没後40年ということで、敬愛する二人の芸術家に関する仕事に多く携わりましたが、もちろん、本業をおろそかにしていたわけではありません。 その成果が、12月10日に刊行される『かたちだけの…

絵画とグラフィック・アートの違い

どうも、ご無沙汰してます。 最近、「ツイッターばかりやってないで、たまには、ブログも更新して下さい!」と色んな人に言われます。すみません。。。 あまりに久しぶりなので、何を書こうかと考えていたのですが、丁度、コンセプター・坂井直樹さんが、僕…

イヴェントの情報

ショパン関連のイヴェントの情報です。 『葬送』第二部冒頭のショパンのコンサート・シーンは、あの小説の読みどころの一つで、それを再現したCDを先日発表したところですが、もうお楽しみいただけましたでしょうか? ショパン:伝説のラスト・コンサートア…

時々思い出すこと

今年はショパン生誕200周年というわけで、年明けからあちこちで色んなことに関わっていますが、『葬送』というと、今でも思い出すことがあります。 まだ文庫本が出る前でしたから、多分7年前くらいのことです。 とある女性から手紙をもらったのですが、その…

安全保障の脱軍事化

一昨日、『真相報道 バンキシャ!』に出演した際にも言ったことですが、日本の首相は間接的ながら日本の有権者が選んでいる以上、内政に関しては、基本的には多数の「支持」を期待しつつ政策を進めていけるはずです。公約に従っている限りは。 しかし、外交…

『ショパン 伝説のラスト・コンサート in Paris』発売!

ご好評戴いてますショパンのベスト盤『葬送 平野啓一郎が選ぶ“ショパンの真骨頂”』に続く第2弾CD『ショパン 伝説のラスト・コンサート in Paris』が発売されました。 ショパン:伝説のラスト・コンサートアーティスト: オムニバス(クラシック)出版社/メーカー…

ベルリン〜パリ

ご無沙汰しています。 去年は珍しく、なかなか良いペースでブログを更新していたのですが、ツイッターを始めてからというもの、あっちの方が楽で、その分こっちが滞ってしまいました。 前にもちょっと書きましたが、ツイッターは、140字以内の短いブログで、…

プロジェクトD&C

以前からブログでもお話ししていたプロジェクトD&Cが、いよいよ完成しましたのでご報告します。 まず、プロジェクトD。 東京都現代美術館で開催中の「サイバーアーツジャパン─アルスエレクトロニカの30年」http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/cyberart…

GIVE ONE

前回のエントリーでお名前を出したマイクロソフトの龍治玲奈さんから、GIVE ONEという彼女が関わっているプロジェクトを紹介してもらいました。 http://www.giveone.net/cp/pg/TopPage.aspx これは、個人向けの寄付サイトで、使い方は、ショッピング・サイト…

ITを活用した所得の再分配システム

先週出演した「クローズアップ現代“助けて”と言えない〜共鳴する30代〜」は、反響の大きかった去年の番組の続編でした。 今の30代についての僕の考えや思いは、前回のコメントと、それを補足したブログ http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/20091011/12…

そもそも新聞とは?

深夜にツイッターで、「米Amazon、電子書籍端末「Kindle」で著者の印税率を70%に引き上げ発表、Appleタブレット対策か?」http://hon.jp/news/1.0/0/1404/ との情報をキャッチし、目が点になりました。 アップルのタブレットとの駆け引きで、多少は上げてく…

謹賀新年

寒いお正月になりましたね。 子供の頃は、風邪を引くということに対して、まったく無頓着だったのですが、仕事をするようになってからは、本当に用心深くなりました。というわけで、なんとか元気に年を越しました。年末はギリギリまで、読売新聞の夕刊に連載…

タクシーの中での与太話

年末の渋滞に巻き込まれたタクシーの中で、運転手さんから聞いた話です。 運転手:「いやぁ、男って悲しい生き物ですよ。」 僕:「何ですか、急に?」 (以下、その順番) 「この前、夜、歌舞伎町でお水の女の子を乗せたんですよ。」 「ええ。」 「行き先聞い…

電子書籍としての小説

サイン会などで、よく、もっとブログを更新してください、と言われるのですが(笑)、twitterは、なぜかほとんど毎日、続いています。https://twitter.com/hiranok 仕組みが分からないと、見づらいと思いますが、僕は解説書を読んでよく分かりました。 ツイ…

対談@『新潮』、鼎談@『文學界』

先日、ポーランド大使館でショパンについての講演をしてきたのですが、ピアニストの方と会うと、『葬送』の感想を聴かせてもらうことが多くて、あれは本当に愛されている作品なんだなとしみじみ感じます。作家冥利に尽きます。分厚いですし、読者を選ぶ小説…

ツイッター始めました。

これです。 https://twitter.com/hiranok しばらくは、ゆるりとやっていきます。 もちろん、ブログも続けますが、僕の日々のよしなしごとにご興味のある方は、あわせてご覧ください。 創作メモとしても、使っていこうと思ってます。

時差ボケその他

ダブルケイイチロウ対談@ABCは、お互いに創作のことを色々と話し合えて、かなり有意義でした。 ほとんど、クローズドな雑誌対談のように、好き放題に喋ったので、聴いていた人が面白かったのかどうか、やや心配ですが。 リニアな作品の時間の流れの中で、そ…

ダブル・ケイイチロウ対談

久しぶりにジムに行ったのですが、ものすごい喘ぎ声を上げながら、大胸筋を鍛えるマシンを使ってるオジサンがいて、ハッキリ言って、うるさかったです。よっぽど言ってやろうかと思ったんですけど、まあ、それもやりすぎかなと思って、そのままプールに行き…

大阪南港フェリー乗場

阪神淡路大震災が起こった時、京都に住んでたんですが、そのあとしばらく、京都〜姫路間の新幹線の運行が出来なくなっていたので、一度だけ、大阪南港からフェリーで北九州の実家に帰省したことがあります。 飛行機代をケチって、一晩かけて門司港に着いたの…

プロジェクトCも!

うっかりしてましたが、来年に向けて、プロジェクトCも実は進行中です。 こちらは種明かしすると、ChopinのCです。 何度か、ブログにも書きましたが、来年は、ショパン生誕200周年ですので、CDやコンサートなど、『葬送』がらみで、幾つか面白い企画がありま…